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PPIまたはH2ブロッカーの使用による鉄欠乏症リスクについて [胃薬]

PPIまたはH2ブロッカーの使用による鉄欠乏症リスクについて

胃酸分泌抑制薬であるPPIまたはH2ブロッカーを長期服用することで鉄欠乏症のリスクが高まるというデータについて大規模な臨床データが報告されました。
PPIまたはH2ブロッカー使用による鉄欠乏リスクについて




PPIやH2ブロッカー服用によりビタミンB12の吸収量が下がる
アメリカのグループが1999年~2013年に新規で鉄欠乏症と診断された7万7000例について胃酸分泌抑制薬の使用歴と鉄欠乏症のリスクについて報告しています。

結果は2年以上胃酸分泌抑制薬を使用した場合

PPI服用群でプラセボに比したオッズ比:2.49
(鉄欠乏症の発症リスクが2.49倍高い)

H2ブロッカー服用群でプラセボに比したオッズ比:1.58
(鉄欠乏症の発症リスクが1.58倍高い)

というデータが報告されました。
PPI使用群に関しては、PPIの服用を中止するとリスクが低下したと報告されています。

PPIやH2ブロッカーは胃酸の酸濃度を下げてpHを上げる働きがありますが、pHが上がると鉄やビタミンB12の吸収量が低下するという報告は以前からなされていました。

ビタミンB12の吸収量低下については2013年12月に18万例を対象として臨床報告によりPPI服用でオッズ比1.65、H2ブロッカーの服用オッズ比1.25の割合でビタミンB12が不足するという報告がなされていました。今回の報告により胃酸分泌抑制薬を服用している患者様については、ビタミンB12と鉄の両ミネラルについて経過を確認する必要があるかもしれません。
PPIまたはH2ブロッカー使用による鉄欠乏リスクについて




PPIやH2ブロッカー服用によりビタミンB12の吸収量が下がる
PPIやH2ブロッカーを服用している患者様に対して鉄剤が処方されるケースが多々あるかと思いますが、その際に処方される鉄剤は酸性~塩基性まで幅広いpHで溶けることができる鉄製剤(フェロミアなど)が選択されていることを確認してもいいかもしれません。



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