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コリスチン耐性大腸菌の発現から、コリスチン耐性遺伝子が組み込まれたカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の発現へ [多剤耐性菌]

コリスチン耐性大腸菌の発現から、コリスチン耐性遺伝子が組み込まれたカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の発現へ

コリスチン注射薬(コリスチンメタンスルホン酸)とは、かつて日本で臨床使用されていた抗菌薬ですが、腎障害や神経障害といった副作用頻度が高いため、安全性上の理由により使用頻度が減少して販売中止に追い込まれた薬です。

しかし、海外では継続して臨床使用がなされており、特に他の抗生剤では効果が期待できない他剤耐性菌感染症の治療薬として臨床使用が行われております。とりわけカルバペネム耐性菌などの難治性細菌に対してコリスチンが使用されているという現状があります。

これらの経緯から日本国内でもコリスチン注射薬の再承認の動きがすすみ、2015年3月にグラクソ・スミスクラインが承認を得て、2015年5月にオルドレブ点滴静注150mgという製品名で発売に至った経緯があります。

米国ペンシルベニア州の49歳女性が尿路感染症でクリニックを受診したところ、大腸菌の感染が確認されたのですが、その中にコリスチンへの耐性遺伝子(mcr-1)を獲得した大腸菌が確認されたという情報が2016年5月に公開されました。
(他の抗生剤が効果的に作用したためこの女性の感染症は改善しています)
コリスチンの適正使用に関する指針





薬剤耐性菌に関する情報・海外

現在いくつかの病院で報告されているカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)ですが、CREにコリスチン耐性遺伝子が組み込まれると、最悪の耐性菌が誕生するであろうと示唆されていました。薬剤耐性菌研究会の報告では中国からプラスミド媒介性のコリスチン耐性遺伝子を獲得した広範囲他剤耐性のCREの出現と、複数の医療機関への拡散が報告されました。という記載が2016年5月30日に書き込まれています。

日本国内では、家畜由来の大腸菌株からコリスチン耐性遺伝子(mcr-1)が確認されています(2016年1月7日)。いまだ人からの感染報告はあがっていませんが、これからも目が離せない話題かと思います。

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