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小児によるADHD(注意欠如・多動性障害)治療薬の服用と骨密度低下についての関係 [ADHD(注意欠陥・多動性障害)]

小児によるADHD(注意欠如・多動性障害)治療薬の服用と骨密度低下についての関係

米国整形外科学会での報告によると、8歳から17歳までのADHD治療薬を服用している患者さんを対象として骨密度(全大腿骨・大腿骨頸部・腰椎)を測定したところ25%が骨質減少であり、この割合は非使用群に比べて有意いことがわかりました。

対象となったADHD治療薬はリタリン、ストラテラ、日本未承認薬のバイバンス(ビバンセ)、フォカリン、デキセドリンという5剤です。

報告者らによるとADHD治療薬による骨密度低下の原因はわからないものの、薬による胃の不調、食欲減退が要因ではないかと示唆しています。さらに交感神経に作用することで直接骨密度の低下に起因する可能性についても言及しています。

服用患者さんの1/4の割合で骨密度が低下することは見逃せない事実であることから、発育段階の小児に関する栄養と運動について考察しながら、場合によってはカルシウム補充のサプリメントを推奨するケースもあるとまとめています。
小児によるADHD薬の服用と骨密度低下との関係について




ストラテラカプセルに関するQ&A
国内における多動性障害の適応を有する薬剤にはストラテラおよびコンサータがありますが、いずれの薬剤の副作用項目を確認しても「骨密度低下」をしめすような内容はありません。その背景には骨密度の低下を確認するためには年単位の観察が必要なことに加えて、服用している本人の主訴(自覚症状)がないため気づきにくいとうことが、その要因として考えられます。

米国整形外科学会の報告からは、骨密度低下につながる具体的な作用機序は不明とのことでしたが、要因の一つとして示唆されている胃腸障害・食欲低下といった消化器系の副作用であれば家族でも気づくことができます。長期的服用状況下における体重変動や平均体重からの逸脱、食事摂取量などの観察を続けることは、意識して確認しなければ見逃してしまうかもしれません。

薬局でストラテラなどのADHD治療を親御さんへお渡しする際は、定期的な体重測定・食欲変動の確認を行うとともに、スマートフォンなどの電子媒体にそれらの記録をつけていく作業をお勧めしてもいいのかもしれません。

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