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急性カフェイン中毒症状を呈したカフェインの服用量について [カフェイン中毒]

急性カフェイン中毒症状を呈したカフェインの服用量について

眠気覚ましのカフェイン入り清涼飲料水を頻繁に飲むことで中毒となったニュースを目にしました。薬剤とは効果と副作用のギリギリのバランス調節することが非常に大切で、「眠気覚まし」という効き目だけを信じて多量に摂取してしまうと命に係わる大惨事をまねいてしまうこともあるわけです。

カフェインは市販のドラッグストアやネットでも購入可能な第3類医薬品です。そのため手軽に手に入れることができる薬である反面、今回のようなケースが起こりうる医薬品でもありますので正しい知識を持つべく、今回はカフェインについて調べてみました。

今回のニュースをうけて、厚生労働省食品安全部は「カフェインによる死亡事故は聞いたことがない」と見解を出しています。国内でのカフェイン中毒人数は年間10例前後報告されていますが、(日本中毒情報センターの受診状況より)いずれも救急搬送されたのち、胃洗浄、活性炭、下剤、血液透析などのカフェイン除去処置を行うことで一命を取り留めています。

アメリカでは年間4000例のカフェイン中毒患者の報告があり、そのうち故意によるものが2100例程度と報告されています。逆に1900例は常用量のカフェイン摂取が中毒域に達しているともいえます。カフェインの中毒域および致死量については個人差があるため一概には言えないのですが、一般的に体重60kgの人が1時間以内に400mg以上のカフェインを摂取した場合に約半数の人が急性カフェイン中毒症状を呈すと考えられています。また致死量に関しては報告例が少ないのですが、その20倍以上とみられています。一度にこれほどのカフェイン量を摂取すると、消化管機能が通常の方であれば、嘔吐してしまう量です。

健常人がコーヒーなどのカフェイン含有飲料を飲んだ場合、カフェインの半減期は3~6時間と報告されています。しかし、今回のニュースのようにカフェインを過量服用した場合は半減期がおよそ16時間にも伸びるという報告があります。これらのことを想定すると、少量ずつ、長期間にわたりカフェイン摂取を続けることが嘔吐を伴わずに危険域に入ってしまったものと推測されます(あくまで憶測です)。

カフェインの過剰摂取に伴う自覚症状としては、血圧変動、不整脈の誘発、呼吸数増加、動悸、胃酸分泌増進、利尿作用、疲労の減退、覚醒があげられます。この中で重篤な不整脈や嘔吐物による呼吸困難が命に係わるため危惧しなければなりません。

エナジードリンク1本にあたりに含まれるカフェイン量には幅があり、0~375mgとさまざまです。コーヒー1杯に含まれるカフェイン量はドリップタイプで100mg、インスタントタイプで60mgです。体重60kgの人の中毒域が1時間に400mgですので、普段コーヒーを飲まない方が1時間にドリップタイプのコーヒーを4杯飲む(飲み続ける)または、カフェイン375mgを含むエナジードリンク500ml1本を飲み干すと、場合によっては動悸や呼吸数増加などの自覚症状が生じる可能性はあるかもしれません。おそらくカフェイン愛用者であればエナジードリンクをカフェインの含有量で選定するケースはあるかと思いますが、500ml中に375mgのカフェインを含むドリンクは、ある程度時間をかけて飲むべきです。
致死的大量服用から救命された急性カフェイン中毒者




アルコールとカフェイン飲料との相互関係


カフェインとアルコールとの併用については、アルコール摂取による酔いの症状および眠気などが自覚されなくなり(カフェインによる覚醒作用)、アルコール性の脱水症状を引き起こす可能性があるため販売を認めていないとカナダ保健省が警告しています。またアルコール摂取の翌朝にカフェイン飲料をつよく要求する人の割合が多いのは脳の覚醒を促すためだとも考えられています。

市販されている眠気防止剤1錠に含まれるカフェイン量はおよそ100~150mg程度となっており、カフェイン含有飲料との併用をさけること、連用をさけることという注意点は記載されています。

眠気防止剤やカフェイン含有飲料を常用(愛用)している方は多くいるかと思います。嗜好の域を超えない範囲で楽しむ分には良いかと思うのですが、カフェインは医薬品であることを忘れてはなりません。健康被害を未然に防ぐためにも安全域を認識する必要があると思います。

医薬品としてカフェインを使用する場合

呼吸器疾患で使用する場合は維持量として体重60kgの人の場合1日1回300mg

片頭痛や眠気、倦怠感で使用する場合は1回100~300mg、1日2~3回(適宜増減あり)

風邪薬に含まれるカフェイン:1回30~50mg 1日3~4回

カフェインは一番身近にある医薬品なのかもしれませんが、常用量を意識すべき医薬品でもあることを理解すべきだと感じました。

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