So-net無料ブログ作成
検索選択
解熱鎮痛剤(NSAIDS) ブログトップ

基礎疾患や合併症を背景にもつ患者さんがNSAIDS(ロキソニン・フルカム・ボルタレン・を服用する際の副作用発現頻度について [解熱鎮痛剤(NSAIDS)]

基礎疾患や合併症を背景にもつ患者さんがNSAIDS(ロキソニン・フルカム・ボルタレン・を服用する際の副作用発現頻度について

ロキソニン錠などの解熱鎮痛剤(NSAIDS)は処方薬として使用するだけでなく、ドラッグストアでも手に取れるようになり、市場の使用量はふえているカテゴリーの薬と言えます。一般的な副作用は胃腸障害や肝機能低下があげられますが、できれば服用前にこれらの副作用が起こりうる頻度が確認できれば理想です。今回は基礎疾患や採血結果などの事前情報を把握することで各種解熱鎮痛剤(NSAIDS)をより安全に使用する方法を検討します。

○鎮痛作用:2+、抗炎症作用:2+、解熱作用:2+
ロキソニン錠
代謝・排泄経路
肝臓でグルクロン酸抱合を受けた後、主に尿中排泄される
合併症がない健常者における副作用発現頻度:1.8%
腎障害患者さんにおける副作用発現頻度:7.3%(4倍)
消化器障害を合併している患者さんにおける副作用発現頻度:12.5%(7倍)

○鎮痛作用:3+、抗炎症作用:3+、解熱作用?
フルカム
代謝・排泄経路
肝臓チトクロームP−450(CYP2C9)により代謝される
尿排泄66%、糞排泄33%
合併症がない健常者における副作用発現頻度:3.85%
腎障害患者さんにおける副作用発現頻度:14.29%(3.7倍)
消化器障害を合併している患者さんにおける副作用発現頻度:16.67%(4.3倍)

○鎮痛作用:3+、抗炎症作用:4+、解熱作用?
ボルタレン
代謝・排泄経路
肝臓でグルクロン酸抱合を受けて尿排泄60%〜、糞排泄30%〜程度
合併症がない健常者における副作用発現頻度:6.17%
合併症がある患者さんにおける副作用発現頻度:14.12%(2.3倍)
男性の副作用発現率:5.97%
女性の副作用発現率:9,07%(男性より1.5倍、副作用が生じやすい)

○鎮痛作用:4+、抗炎症作用:4+、解熱作用?
ロルカム
代謝・排泄経路
肝臓でグルクロン酸抱合を受けて尿排泄50%、糞排泄50%程度
合併症がない健常者における副作用発現頻度:4.5%
腎障害患者さんにおける副作用発現頻度:8.7%(1.9倍)
消化器障害を合併している患者さんにおける副作用発現頻度:10.56%(2.3倍)

〜考察〜
腎排泄率が高いほど、腎疾患をもつ患者さんでの副作用発現率が上昇し、消化器疾患をもっているといずれの薬剤でも副作用発現頻度がググッと上昇するというデータとなっています。(インタビューフォームより)。初めて使用する際には患者さん背景を正確に把握することが安全な服用につながります。併用薬にクレメジン・アーガメイト・レナジェル・ARB(腎保護として)などの慢性腎不全治療薬を使用している患者さんや、各種胃薬を定期薬で併用している患者さんには念のため副作用の発現頻度が上昇することをお伝えすることがよいと思います。

また、ボルタレン錠を含め数種類のNSAIDSでは男性にくらべて女性で胃腸障害などの副作用頻度が上昇するというデータがあることがわかりました。
クリノリル錠:男性の副作用発現率:2.1%
女性の副作用発現率:4.3%
ニフラン錠:男性の副作用発現率:1.46%
女性の副作用発現率:2.6%
フルカム錠:男性の副作用発現率:2.39%
女性の副作用発現率:4.71%
性別差による副作用頻度の違いについては、その原因について今後調べてみたいと思います。




NSAIDSの力価について


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
解熱鎮痛剤(NSAIDS) ブログトップ
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村