So-net無料ブログ作成
検索選択
めまい(眩暈)症状改善薬 ブログトップ

めまい(眩暈)症状改善薬のはたらきについて [めまい(眩暈)症状改善薬]

めまい(眩暈)症状改善薬のはたらきについて

めまい症状を治療する薬には数種類あります。私が勤務している循環器内科門前の薬局にも、めまい症状改善薬が数種類在庫しています。今回は、めまい症状を改善する薬を患者さんへお渡しする時に、正しい情報を効果的に説明するべく、情報収集してみました。

めまいの原因はいろいろあります。耳の異常が原因の場合もあれば、脳の異常が原因の場合もあります。それ以外にも心身的ストレスが原因で生じる場合もあるかもしれません。しかし、調剤薬局で勤務している限り、患者さんごとに詳しい原因を確認することは困難です。患者さんの症状緩和、軽減のために我々調剤薬局薬剤師が尽力できることは、薬の詳しい働きを正確にわかりやすく伝えることだと思います。今回は私が勤務している調剤薬局に在庫している4種類のめまい症状改善薬(イソバイド、メリスロン、セファドール、アデホス)について詳細な薬効を調べてみました。

~イソバイド~

耳の中の蝸牛(かたつむりの殻のような形の部分)には大別すると2種類の空洞があいています(図1)。1つは外リンパ腔(前庭階と鼓室階とにわかれるようですがまとめて外リンパ腔とします)、もう1つが内リンパ腔です。内リンパ腔内のリンパ液が増えると、めまい症状を感じます。イソバイドの薬効は、内リンパ腔を取り巻く細胞(内リンパ周辺の細胞:辺縁細胞)の細胞内へイソバイドが移行することで、辺縁細胞内の浸透圧が増え、内リンパ腔内部のリンパ液を辺縁細胞内へ吸収することが薬理作用となります。
飲み薬は液剤かゼリータイプしかありません(錠剤はありません)。服用後、体内では代謝されず速やかに効果をしめします。腎排泄の薬ですが、尿細管では再吸収されないため効果持続時間はそれほど長くありません(T1/2:8.2hr)。そのため1日3回服用となります。排尿時、イソバイドが尿中に含まれると浸透圧の関係で尿中水分量が増えます(尿量が増加します)。
図1
内耳の図.JPG


~メリスロン~

内耳の毛細血管前括約筋を弛緩(ヒスタミン類似作用による末梢血管拡張作用)することで、内耳血管(蝸牛放射状動脈)の血流を増加させる働きがあります(図2)。また、内耳毛細血管の透過性を亢進することで、イソバイドのように内リンパ水を除去する効果もあります。さらに、内径動脈の血流を増加させ、脳内の血流量を増やすことで脳循環をも改善してめまい症状を改善するはたらきをもっています(図3)。
排泄経路は24時間以内に尿中10~30%、糞中50~70%排泄されます。
図2
メリスロんの説明.JPG


図3
内頸動脈.JPG


~セファドール~椎骨動脈(図3)の循環改善作用と前庭神経(図1上の方に記載)の調整作用によりめまい症状を改善します。左右どちらかの前庭系機能障害側の椎骨動脈の血管を弛緩することで、その血流を増加させ、左右の血流のアンバランスを改善する効果があります。めまいの原因となる抹消前庭からの異常なインパルスを前庭神経核および視床下部レベルで遮断し、平衡系のアンバランスを是正する効果もあります。
メニエール病





急性感音難聴
椎骨動脈の循環改善作用の詳細について
セファドールにはアンジオテンシンⅡにより攣縮した椎骨動脈を緩解し、その血流量を増加させる効果があります。また血管攣縮による一側椎骨椎骨動脈血流障害を有するめまい患者での実験でも、患側の異常緊張を緩解し、血流量を増加させ、健側と患側の血流のアンバランスを是正することがみとめられました。
攣縮:けいれん性の収縮(動脈の通りが細くなること)
血圧上昇因子のアンジオテンシンⅡによって細くなった椎骨動脈(頸椎の中を通る血管)を弛緩させて血流量をあげることでめまい症状を改善する作用があります。
半減期が6.5時間と短いため1日3回使用します。
排泄経路は、一度肝臓で代謝されてから尿中および胆汁中に排泄されます。

余談ですが、空を見上げて頸を後ろ側に倒すと、めまいが生じやすくなるのは椎骨動脈の血流量が一時的に減少するためと考えられています。

~アデホス~

血管や各種臓器や脳の血流増加、血管拡張作用があります。特に内耳微小管の管腔横径を広げる効果がりあります。脳の代謝が上がることで脳の血流量および酸素消費量が上がり、めまい症状の改善効果が期待できます。
具体的にアデホスコーワ顆粒10%服用2時間後の血流増加率は椎骨動脈で58.3±32.1%、総頚動脈で24.4±9.3%増加しています。また、メニエール病および内耳障害に基づくめまい症状に対しての試験は、アデホス服用後4週間後のめまい症状を評価しているデータとなっているので、少なくともアデホス300mg/日、4週間の長期投与が望ましいと記載されています。

~メチコバール~
以前、このブログでメチコバールのはたらきを患者さんにどのようにお伝えするかについて考察したことがあります。
メチコバールのはたらきについて






にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村


薬剤師 ブログランキングへ


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
めまい(眩暈)症状改善薬 ブログトップ
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村