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日本皮膚科学会よりアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版が一般公開される [軟膏・クリーム・ローション]

日本皮膚科学会よりアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版が一般公開される

日本皮膚科学会から2016年版のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインが一般公開されました。
外用ステロイド剤の正しい使用方法や、ステロイドに対する不安への対処、塗布回数や寛解後のスキンケアなど治療方針が全35ページにわたり細かく記載されており、医療従事者だけでなくアトピー性皮膚炎でお悩みの患者さんにも非常に有用な内容となっております。
2016年版アトピー性皮膚炎診療ガイドライン




プロトピック軟膏とステロイド軟膏の比較、プロアクティブ療法について

主な変更点・追記内容を下記します。

~プロアクティブ療法の記載が追加される~
今回あらたに「プロアクティブ療法」という項目が追加されました。
再燃再発を繰り返す皮疹に対して、急性期の治療により寛解導入(よくなった後)した後に、保湿外用薬によるスキンケアに加えて、ステロイド外用薬やタクロリムス(プロトピック)外用薬を定期的に(週2回ほど)塗布することで寛解状態を維持する治療法です。(エビデンスレベル:A)

~プロトピック軟膏の安全性が示される~
プロトピック軟膏(タクロリムス)の使用は「皮膚がんやリンパ腫の発症リスクを高めないというエビデンスが集積されている」ことが追記されました。これによりプロトピック軟膏の安全性を示され、ステロイド外用薬とプロトピック軟膏を症状に応じて選択し、組み合わせて治療を行うという並列的な薬物療法が記載されました。

~汗に関する記載~
汗には「汗をかくこと(発汗)」と「かいた後の汗」を区別して考える必要があります。

「発汗」がアトピー皮膚炎を悪化させるという科学的根拠はなく、発汗を避ける必要もない。むしろアトピー性皮膚炎では発汗機能に異常を認め、時間あたりの発汗量は少ない。よって発汗機能の回復も治療到達目標の一つとなりうる。

一方「かいた汗」はかゆみを誘起することがあるため、かいた後の汗はシャワー浴などで洗い流す対策が推奨させる(エビデンスレベル:B)

上記のように「汗」に関しては、日常生活上の注意喚起ポイントが非常にわかりやすく表記されています。

~外用回数~
急性増悪した皮疹には1日2回外用して早く軽快させ、軽快したら寛解を目指して1日1回外用することがよい。(エビデンスレベル:B)

~抗菌薬併用の是非~
リンデロンVG軟膏のようにステロイド軟膏と抗菌薬が混合された軟膏は、ステロイド単剤軟膏と比較して、アトピー性皮膚炎の症状改善に優位性を認めないため、皮膚炎症状の改善を目的とする場合にはステロイド単剤でよい(エビデンスレベル:A)。

~教育・アドヒアランス~
今回追記された内容の一つに「教育・アドヒアランス」という項目があります。患者さんまたはその家族の病識・薬識を深めることが治療の維持に必要であるこというこです。特にアトピー性皮膚炎の患者もしくはその両親に対する教育は、治療の有用性を高めることが報告されております。

アトピー性皮膚炎の増悪期や寛解期における、服薬やスキンケアの必要性・重要性についてガイドラインに沿って患者様にお伝えしていこうと思います。


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