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3.薬局薬剤師と抗不整脈薬 [抗不整脈薬と薬局薬剤師]

「抗不整脈薬が初めて処方された患者さんに、薬局薬剤師は何を伝えればよいのか」

病院の主治医から疾患と症状、注意点については十分に指導をうけているはずです。抗不整脈薬(Ⅰa群~Ⅰc群)の強さを頭に入れておきます。心臓の薬を初めて飲む患者さんが安心して薬を飲むことができるようにうまく誘導することが目的です。
抗不整脈薬はどのように分類されているか(1)





抗不整脈薬はどのように分類されているか(2)
メキシチール:心臓への作用に関しては安全域が広い。安心して飲めます。
副作用は吐き気、腹痛、食欲不振などの消化器障害が数%ある程度と覚える

アスペノン:心臓への作用に関しては安全域が広い。安心し飲めます。
ただし、肝代謝なので肝機能低下の副作用が5%程度と高い。服用後の食欲不振や倦怠感、体重減少、腹痛などの副作用があればすぐに連絡するよう伝える

プロノン:プロノンから下の抗不整脈薬は効き目が強くなるため副作用発現頻度の上位にめまい、ふらつき、動悸、倦怠感、脚ブロック(徐脈性不整脈の特徴)があらわれます。特に肝・腎機能が低下している高齢者の初回投与量には注意してもいいと思います。

リスモダン:副作用が多いため最近はつかわれないイメージです。
排尿障害、口渇、消化器障害などの抗コリン作用の発現頻度が高いです。(緑内障禁忌)
効き目も強いため徐脈が起こりうる。徐脈の自覚症状である息切れ、疲れやすさ、だるさ、手足の冷え、めまいフラツキについては、患者さんをあおらない程度い伝えます。効き目が強いために徐脈が生じている場合があるので念のため連絡するよう伝えます。

シベノール:リスモダンよりは副作用が緩和されていますが、同様に口渇、排尿障害、消化器障害、徐脈の可能性についてあおらない程度に伝え、対処法を伝えます。

ピメノール:リスモダンよりは副作用が緩和されていますが、同様に便秘、消化器障害、口渇、閉尿、徐脈の可能性についてあおらない程度に伝え、対処法を伝えます。

サンリズム:この薬は効き目が強いのでしょう。添付文書副作用項目の上位3つ(房室ブロック、QRS幅増大、めまい)が不整脈症状です。抗不整脈薬を服用して不整脈になるパターンです。とくにサンリズムは中から高用量で使用することが多いため動悸、息切れなどの自覚症状については、あおらない程度に注意喚起します。

タンボコール:調剤薬局で在庫している抗不整脈薬の中では抗不整脈作用がしっかりと出る薬です。心筋抑制作用も催不整脈作用も強いです。添付文書の副作用項目を見るとサンリズムを優位に上回る頻度で頻脈性不整脈が発現します。あおってはいけませんが、自覚症状が出た場合は速やかに病院へ連絡するように伝えます。また1年を通して減塩管理、水分摂取を維持して心負荷軽減に努めるよう促しています。
抗不整脈薬はどのように分類されているか(1)





抗不整脈薬はどのように分類されているか(2)
睡眠剤(睡眠導入薬、中時間型、長時間型)や胃薬(胃粘膜増強薬、H2ブロッカー、PPI)のようにきれいに分類することは難しいですが、私が勝手に思い込んでいる効き目分類グループは

グループ1:メキシチール、アスペノン、プロノン(おだやか)
グループ2:リスモダン、シベノール、ピメノール (効く、抗コリングループ)
グループ3:サンリズム、タンボコール (しっかり効く)

このような感じでとらえております。(個人的な分類です)
それ以外の注意点としては、抗不整脈薬はどういうわけか1日1回タイプの薬がないため、飲み忘れに注意すること。(特に1日3回タイプの昼飲み忘れに注意)。腎機能排泄型の薬が多いので年齢や透析患者さんへの代謝を確認すること、併用禁忌薬(ベタニスとタンボコール、プロノンなど)のチェックを行っています。

まとめます。
自分の中で薬の強さいについて大雑把に把握します。すると、それにより生じる副作用は見えてきます。抗不整脈薬でありながら不整脈の副作用がでる薬には十分注意します。

副作用の説明は、決して患者さんをあおらないことです。安心して毎日薬を飲むために、自覚症状で心臓の副作用かな?という症状が出た時の対処法を伝えます。

1日1回タイプの良い薬がないため苦笑いしながら申し訳なさそうに「1日3回飲んでくださいね」と飲む回数を強調します。病気について質問されたら心臓の絵を描いて一般的に心臓がドキドキするシステム(電気がどこで生じてどのように心室まわりの筋肉に到達するか)を説明し、この電気のどこかのリズムがずれてるのよ、ただし病名がわからないから、詳しくは先生に聞いてね。とにごします。

病名(上室性期外収縮)などが患者さんとの話の中で確認できれば、汗をかきながら調べるもよし、先輩に確認するもよし、次回お伝えしますと保留にするもよし、いずれにしても自己研磨ができるので素晴らしい経験になると前向きに捉えるようにしております。
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