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感染性腸炎治療薬フィダキソマイシン:アステラスが承認申請 [抗生剤]

感染性腸炎治療薬フィダキソマイシン:アステラスが承認申請

2017年7月31日、アステラス製薬は偽膜性大腸炎を含む感染性腸炎の適応症でフィダキソマイシンの承認申請を行ったことを公開しました。
フィダキソマイシンの国内承認申請:クロストリジウム・ディフィシル感染性腸炎治療薬




ディフィシル菌について
フィダキソマイシンは狭域抗菌スペクトルをもった抗菌薬です。フィダキソマイシンのターゲットはグラム陽性細菌であり、特にクロストリジア(クロストリジウム・ディフィシルなど)に対して高い抗菌活性を有しています。

ヒトの大腸に生息している腸内細菌の主な菌種を確認してみると、細菌叢の50%を占めるバクテロイデス50%、15%を占めるビフィズス菌です。バクテロイデスもビフィズス菌もどちらもグラム陰性菌ですので、グラム陽性菌に対して抗菌スペクトルを持つフィダキソマイシンにより死滅しないという特徴があります。

このためフィダキソマイシンは正常な腸内細菌叢に対して最小限の影響だけで、クロストリジウム・ディフィシルななどの病原菌を選択的に殺菌できるという特徴があります。

さらに、フィダキソマイシンの分子量は1058g/molと大きな製剤であるため、内服薬として腸管からの吸収量は非常に低いという特性があります。そのためほとんどが消化管内にとどめり腸管において殺菌作用をしめします。大便中の排泄率は92%です。

他剤との比較データとしては、経口バンコマイシン群と経口フィダキソマイシン群における完全治癒率を比較したデータでは
フィダキソマイシンの国内承認申請:クロストリジウム・ディフィシル感染性腸炎治療薬




ディフィシル菌について

フィダキソマイシン群:77.7%
バンコマイシン群:67.1%

となっており、フィダキソマイシンは既存の標準治療薬であるバンコマイシンと同等の知慮成績が確認されています。


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