So-net無料ブログ作成
検索選択

PPI(パリエット・タケプロン・ネキシウム・オメプラール)服用の高齢者は認知症リスクが44%増加する [プロトンポンプ阻害剤(PPI)]

PPI(パリエット・タケプロン・ネキシウム・オメプラール)服用の高齢者は認知症リスクが44%増加する

PPI服用と認知症リスクに関する前向きコホート研究がドイツの疾患センターグループから公開されました。今年に入ってPPIを長期服用している患者さんに関する報告が続々とあがっている気がします。

コホート研究:該当する医薬品(パリエット・タケプロン・オメプラール・ネキシウム)を服用した集団と服用していない集団を一定期間調査して、対象となる疾患(認知症)の発生率を比較することで、該当医薬品による対象疾患(認知症)の発症率を調べる観察研究です。

前向きコホート研究:同じ母集団を2回(時間をおいて2度)にわたり調査することで暴露から疾病発症までの過程を時間を追って調査することができる特徴があります。

報告によると、2004年~2011年までの7年間における入院・外来患者に処方されたデータを解析し、PPI(オメプラール・タケプロン・パリエット・ネキシウム・パントプラゾール)を服用した患者さん73679人(75才以上)を対象としています。PPI服用時点では認知症の既往がない患者さんが研究対象です。データ解析には時間依存性のコックス回帰が用いられ、年齢・性別・疾患・併用薬などの解析因子を調整して導かれています。

結果は、PPI治療を受けた群(2950人、平均83.8才、77.9%女性)はPPIを服用していない群(70729人、平均83才、73.6%女性)に比べ44%認知症の発症リスクが上昇していることが確認されました。

筆者らは「PPIを服用しないことが認知症の発症の予防につながるかもしれない」るとまとめています。

PPI服用による発症リスクに関しては2016年1月に「慢性腎疾患(CKD)のリスク因子」となりうるというコホート研究が公開されたばかりですが、同年2月に今回の「認知症のリスク因子」の可能性とうい論文が公開されたことで、PPIの服用意義(必要性)について改めて見直してもよいのかもしれません。
PPIによる認知症の発症リスクについて(原文)




PPI服用による慢性腎臓病(CKD)の発症リスクについて
2016年3月からはPPIの上位互換薬として考えられているP-CAB(タケキャブ)の長期服用が開始となります。タケキャブに関しては市販後調査を終えたばかりで、長期服用に関するデータは全くありません。年単位の服用による体調変化にはPPI同様に注意を払う必要がありそうです。

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村