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オンジ製剤の効能は「健忘」であり「認知症」ではないことを厚生労働省が明記 [認知症]

オンジ製剤の効能は「健忘」であり「認知症」ではないことを厚生労働省が明記

「オンジ製剤の広告塔における取扱いについて」厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課および監視指導・麻薬対策課は平成29年10月31日にその広告等の留意点として効能効果は「健忘」であり「認知症」ではないことを公開しました。
オンジ製剤の広告等における取扱いについて




小林製薬:物忘れ改善薬ワスノン
オンジ製剤を含む市販薬としては2017年6月28日に小林製薬株式会社から

「物忘れ改善薬ワスノン」

という商品が発売されております。

ワスノンには有効成分として「1日量:オンジエキスEX750mg」含有されています。
オンジエキスEX750mgとはオンジ3gより抽出したオンジの成分量を意味します。

小林製薬株式会社のホームページを確認してみると「ワスノンの製品特徴」として
「ワスノン:は有効成分「オンジエキスEX」により、脳内の情報伝達を活性化させることで、記憶力の低下にはたらきかけ、中年期以降の物忘れを改善する医薬品です。生薬「オンジ」を抽出したエキスが、覚える力や思い出す力に作用します。

と記されています。

さらに少し見えにくいかもしれませんがQ&Aとして
Q:ワスノンは認知症の予防で使用できますか?
A:認知症予防の効能はありません。中年期以降の物忘れを改善する生薬単味の医薬品です。物忘れから認知症に移行するばあもありますので、認知症が疑わしい場合は、医療機関にご相談ください。

という記述も確認できます。

厚生労働省は具体的な商品名を明記しているわけではありませんが、オンジを含む医薬品の効能又は効果について

「ガイダンス通知において、オンジの効能等として記載している「中年期以降の物忘れ」は従前より漢方製剤で用いられていた効能等について、最新の科学的知見を補足したものです。ここでいう「中年期以降の物忘れ」とは、加齢による正常な物忘れのことであり、従前のオンジを含有する一般用医薬品としての漢方製剤で認められた「健忘」の効能等と変わるものではありません。したがって、人治療の予防又は治療に関する効能等は確認されていません。」
オンジ製剤の広告等における取扱いについて




小林製薬:物忘れ改善薬ワスノン

広告表現として
「脳機能の活性化」
「脳神経細胞の増加や再生」
「脳全体が活性化する」
「すでに忘れてしまった記憶をよみがえられる」

といった効能等を誤解させるような表現および病人が服用する印象を与える表現は厳に慎むことと注意を促しています。

また、認知症の治療又は予防に用いる医薬品ではない旨の記載の付記又は標榜を必ず行うこと。

として広告表現についての厳重注意を公開しました。

私はオンジという生薬についてこの公表を見て初めてしりました。一応、医薬品としてオンジを含有する医薬品を調べてみたところ

ツムラやクラシエから発売されている
「人参栄養湯」、「加味帰脾湯」
には1日量としてオンジが1.5~2g含有していることを確認しました。

だからといってどうこうなるわけではなさそうです。もしかしたら患者様から
「オンジを含む漢方薬ってあるの?」という質問に対してお答えできる程度です。

調剤薬局で勤務していると認知症治療薬と併用する感じで処方される漢方薬には
「抑肝散」、「柴胡加竜骨牡蛎湯」などの処方を目にしたことがあります。

しかし、この漢方薬自体が認知症に対する効果があるというわけではなく、認知症由来の周辺症状(幻覚・暴力・徘徊・イライラ・落ち着きがない)などを軽減する目的で上記の漢方が処方されていると私は解釈しています。
オンジ製剤の広告等における取扱いについて




小林製薬:物忘れ改善薬ワスノン

ですので厚生労働省の見解にもあるように「漢方薬が認知症に効く」というたぐいの広告・うわさ・報道は「根拠がない」という解釈でよいかと私は感じております。


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