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「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える分は患者負担」についての議論 [医療ニュース]

「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える分は患者負担」についての議論

2017年5月17日 厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会において「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える部分の負担の在り方について」が審議されました。
「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える部分の負担の在り方について」




後発医薬品について
「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える部分の負担」とは以下の式の“差額”のことです。

先発医薬品 - 後発医薬品 = 差額

キプレス錠10mgを例にしますと

キプレス錠10mgの薬価:203.5円
キプレス錠10mgのジェネリック医薬品の薬価:81.4円

203.5円 ― 81.4円 = 122.1円

キプレス錠でいうところの差額122.1円をどのように考えていくかという議論です。

具体的には2つの案が提案されています。

1) 先発品と後発品の差額を患者負担とする考え方
先発医薬品の使用は「選定療養」と位置づけ、後発医薬品の薬価までが保険給付、それを超える分は患者負担とする考え方です。

・患者さんの立場
先発品を希望する患者さんは負担額が増えます。後発品を希望する患者さんの負担は変わりません。

・企業の立場
先発品企業の経営に影響がでる。後発品の安定供給に影響がでる

2) 先発品の薬価を後発品まで引き下げる考え方
患者さん負担という考え方ではなく、先発医薬品と後発医薬品の薬価を同額にするという考え方です。

・患者さんの立場
先発品と後発品の価格差がなくなるので、後発品を使用するインセンティブがなくなる

・企業の立場
後発品企業としては、価格優位がなくなるため経営に大きな影響がでる
「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える部分の負担の在り方について」




平成27年4月27日財務省案
「先発医薬品と後発医薬品の差額を患者さん負担にしてはどうか?」という考え方の“おおもと”をたどると2015年(平成27年4月27日)の財務省案が起源となります。

2015年当時、「先発と後発との差額を患者さん負担とする」という考え方が財務省から提案された際、取り立てて厚生労働省で議論さることはなくスルーされた印象があります。

しかし、それから2年後の2017年4月20日に「社会保障制度に関する財務省の提示」において「先発医薬品は後発医薬品の平均価格を超える部分については、原則、自己負担で賄う仕組みを導入すべき」という強めのニュアンスで記載されました。

2017年5月17日、厚生労働省の保険医療部会は、これらの経緯を踏まえ今回の議論を話題にしたものと思われます。

実際にどうなるかはわかりませんが、 “全品目対象ではなく一部の品目から開始する”、“段階的に導入する”ことが緩和策が今後の論点に盛り込まれていることから、注視していく必要があるかもしれません。
社会保障制度に関する財務省の提示 財政制度分科会(財務省案)平成29年4月20日資料




「先発医薬品価格のうち後発医薬品に係る保険給付額を超える部分の負担の在り方について」


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